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2007.02.27

 政治家の事情・2

Sar初戦でイタリアに勝ち、2節で無神経にもアイルランドに勝ち、この3節ウェールズ戦ではホーム、スタッド・ドゥ・フランスで32-21で勝利をおさめたフランス。序盤に連続2トライを許した時にはアラ~ッと思ったものの、思いのほか動揺を見せず徐々にペースをつかむ。PGに臨むスクレラは明鏡止水の境地。まあ、コンスタントに強いフランスなんてフランスじゃない気もするけどなァ。

今日は観客席の方のお話。試合後のフランス代表のロッカールームには、可愛いクレールの横で「はいカメラの皆さん撮って撮って~!」とアピールするサルコジ内相の姿。先日代表の公開トレーニングを訪れたセゴレーヌ・ロワイヤルに負けじとやって来ました。
さて、そのサルコジ内相はこのウェールズ戦の前半30分頃に観客席にいるところをカメラに抜かれ、それがスタジアムのモニターに映ったんだろうけど盛大にブーイングされててワラタ。そういえば今月の中頃、スタッド・フランセの新ホームスタジアム建設計画がパリ市議会を通ったんですが、このプロジェクトに反対の立場を示したのがUDF(フランス民主連合)とサルコジのとこのUMP(国民運動連合)でした(たしか)。日ごろ野次られるネタには事欠かない内相ですが、ブーイングの中にはこのことを忘れていないスタッド・フランセのファンのも少なからずあったかも…

新ジャン=ブアン・スタジアムに関しては、キャパシティ18,000人で2011年に完成予定。今までのスタジアムは、正直「これがスタッド・ドゥ・フランスをいっぱいにする首都のチームのホームなの?」という規模だったけれど、完成後はサポーターも雨に濡れずに快適に観戦できるようになります。
この計画はマックス・グアジニ会長の悲願であり、「否決されたら会長を辞任する」なんて脅迫まがいのコメントをして、ドラノエ市長は市議会に向け「問題はマックスか否かではありませんよ」と念を押さなきゃならなかったという話。スタッド・フランセの試合を観に来たドラノエさんに、グアジニと選手達が「スタジアム造って、お願~い」なんてやってる映像を見たことあるけど、もしかして例のヌードカレンダーのターゲットは女性でも一般ゲイでもなく市長(ry
(画像は左:ニコラ・サルコジ内相、右:ベルトラン・ドラノエパリ市長)

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2007.02.25

 アズ・ティアーズ・ゴー・バイ

Jfリムリックのパブ店主、熱い男のフラナリーが泣いています。ヘイズも、オガーラも。国民の思いは様々のようですが、選手達には特別な思いもあるでしょう。新たに歴史を開いたチームなんですから。
で、フランス対ウェールズの中継なんですがフランス対日本代表かと思ったお。「行かせちゃだめだあー!!」はないと思うお。

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2007.02.23

 ラグビーはアイルランドをひとつにする

Ireland歌う人、歌わない人。
さて、「ラグビーはアイルランドをひとつにする」というAFPの記事なのです。まあ私の個人的予習用エントリです。

これまではゲーリック・フットボールやハーリングなどのゲーリック・スポーツ専用スタジアムだったというダブリンのクローク・パーク。先々週のシックスネイションズ、フランス戦では、このスタジアムで初めてラグビーの試合が開催されることが話題になりました。
そして今週土曜には、アイルランド独立のシンボルでもあるこのスタジアムで、建国以来はじめてゴッド・セイヴ・ザ・クイーンが82,000人の観客の前で演奏されることになります。


─土曜、アイルランドフィフティーンによって“熱烈に”迎えられることになるのは、歴史上の敵である。この試合について、元アイルランド代表ポール・ウォレスはこう考えている。「アイルランドはその過去と和解したことを証明するだろう」
しかし、ゲーリック体育協会(GAA)にとって、クローク・パークをいわゆる“イングランドのスポーツ”に開放し、彼らがそこでゴッド・セイヴ・ザ・クイーンを歌うことを受け入れるのは、簡単な決断ではなかった。

1920年、独立戦争のさなかに、イングランド軍がスタジアムの観衆に向けて発砲し13人が射殺された。死亡したのは12人の観客とティペラリーのチームの主将である。戦争の記憶はいまだ生々しい。
「ラグビーはもっぱら、アイルランドでイングランド兵が行う“駐屯部隊”のスポーツだと言われていました。我々はイングランドのスポーツがクローク・パークの芝に踏み込むなどということは冒涜だと考えていた。しかし我々は新しい時代に入ったのです」、とウォレスは説明する。
国境にもかかわらず、ラグビーは全島でナショナルチームが1チームしかない唯一のスポーツだ。それはカトリックとプロテスタント、アイルランド共和国の選手と北アイルランドの選手で構成される。─


事情に詳しくないので誤読・誤認があったら申し訳ないのですが、記事によると、今回の開催にいたるまでには「ラグビーはもう特権的なエリートやプロテスタントのものではない」として、アイルランドとイングランドのスポーツ関係者が熱心に活動していたとか。
また、トレバー・リングランドのような何人もの元代表選手が、アソシエイション“One Small Step”のおかげで、プロテスタントとカトリック間で和解してきたのだと。

元アルスターのウィングであるリングランドは、「北アイルランドの市のほぼすべてが我々の発意を支持している。紛争の間、他が北と南の関係を絶とうとしていた時に、ラグビーはこの絆を維持することができた。もし我々が共に働けば、我々の社会の中にあるいくつかの障壁を壊せるということを、我々はスポーツによって証明した」、と。
何年か前まで北アイルランドのカトリック系の高校ではラグビーが禁止されていたそうですが、今は解禁され、アイルランドラグビーの新たな発展につながることも期待されています。

今回のことで、南アフリカW杯で黒人選手を招くのに、ネルソン・マンデラがかつて人種差別のシンボルとみなされていたスプリングボクスのジャージを自ら着たことを思い起こした人もいるようです。が、アルスターでは先週、一部のサポーターが試合中にニューポート・グウェント・ドラゴンズの選手に対して人種差別的なスローガンを叫んだことが問題になりました。スポーツのかかげる理想が、人々の根深い感情をどこまで動かせるかはわかりませんが、よい試合になるといいですね。
私個人は、スポーツ(のみならず)はその発祥よりも、それぞれの土地の文化の中ではぐくまれ変容し、人々のものになることの方が大事だと思うのです。

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2007.02.20

 注目の週末

そのアイルランド代表ですが、イングランド戦にはオドリスコル、ストリンガーが戻ってくる見込みで、フランス戦で足首を痛めたオガーラも大丈夫みたい。この間はフランスが空気読まなくてゴメンネ。みんなワールドカップ行きたくて必死だからホラ。


土曜、スタッド・ドゥ・フランスでウェールズ戦に臨むフランス代表。ターンオーバーは続きます。変更点は5つ。1列はマスがドゥヴィリエに、オーギュストがブリュノに代わる。2列はランボレイがパペに。3列は週末クラブのリーグ戦で怪我したシャバルに代わってヴェルムラン。そしてルージュリーがエマンスと交代です。
怪我や体調不良の9選手(プルース、エリサルド、プー、マルタン、トライユ、カステニエード、ニヤンガ、フロッシュ、デュソトワール)のうち、足首を痛めているプルース主将は最終的に大会を棄権することになりました。レミーはだいぶんいいよ、みたいなことを言ってるみたいだけど、まだ鼻がグズグズの模様。

一方のウェールズは、怪我のケヴィン・モーガンに代わってリー・バーン。センターのトム・シャンクリンは怪我から復帰してジェイミー・ロビンソンのポジションに入る見込み。シェーン・ウィリアムスも戻ってきてチェカイに代わる。ガレス・トーマスはまだサスペンション。FWはプロップのゲシン・ジェンキンスとクリス・ホースマン、フッカーのマシュー・リース、2列のイアン・ゴフがチームに戻る。ヘンソンは依然痛めた膝の調子がよろしくないようです。

France :
Poitrenaud (Stade Toulousain) - Clerc (Stade Toulousain), Marty (Perpignan), Jauzion (Stade Toulousain), Dominici (Stade Francais) - (o) Skrela (Stade Francais), (m) Mignoni (Clermont) - Bonnaire (Bourgoin), Vermeulen (Clermont), Betsen (Biarritz) - Thion (Biarritz), Nallet (Castres) - Mas (Perpignan), Ibanez (Wasps/ANG, cap.), Milloud (Bourgoin)
Remplacants: August (Biarritz), Marconnet (Stade Francais), Lamboley (Stade Toulousain), Harinordoquy (Biarritz), Yachvili (Biarritz), Beauxis (Stade Francais), Rougerie (Clermont)

Wales :Lee Byrne - Shane Williams, Tom Shanklin, James Hook, Mark Jones - (o) Stephen Jones (cap), (m) Dwayne Peel - Martyn Williams, Ryan Jones, Alix Popham - Alun-Wyn Jones, Ian Gough - Chris Horsman, Matthew Rees, Gethin Jenkins
Remplacants : Rhys Thomas, Duncan Jones, Brent Cockbain, Jonathan Thomas, Mike Phillips, Ceri Sweeney, Jamie Robinson

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 スポーツに何を見るか

Keane“Farewell to Eirinn”
Dolores Keane&John Faulkner with Eamonn Curran
アイルランドのトラディショナル・ミュージックのアルバムをもう1枚。アイルランドを代表する女性シンガーであるドロレス・ケーンとジョン・フォークナー、イーモン・クランの、移民の歌を集めたアルバムです。タイトルは“フェアウェル・トゥ・エリン”。エリンはゲール語のアイルランド。彼女の名の“ケーン”(Keane)という表記もゲール語の発音なのだそうです。

歴史上、歌はしばしば人々のささやかな抵抗の手段でもありました。ドロレスの歌うどこかもの悲しいアイリッシュ・ソングは、それが美しいほどに民族の苦難の大きさをも示しているかのようです。私はアイルランドに詳しいわけではないけど、音楽などを通じて知ったことも多少はあります。12世紀以降、長きにわたるイングランドの支配と弾圧の歴史。今なお続く北アイルランド問題は、1605年、アイルランドの領主の抵抗運動の鎮圧と、北部のプロテスタント化に端を発しています。
そしてこのアルバムに収められた移民の歌の主な背景になっているのは、1845年に始まり100万人といわれる死者を出したジャガイモ(主食だった)の大飢饉。その飢饉の間にも、アイルランドで生産された小麦などの食物はイングランドに輸出され続け、飢えから逃れるため多くの人々が「棺桶」と呼ばれた劣悪な船に乗り込んで、アメリカ大陸に向けて命がけの航海に出ました。そのことはドロレスら自身がアルバムのスリーブに記しています。

─アイルランド史上最大の人口減少が始まったのは、ジャガイモの不作がもたらした1845-48年の飢饉でした。「飢饉」という言葉は実際は、人為的な飢餓に対するイングランドの言い訳です。この時期にアイルランドから輸出された穀物と牛の量は、飢えたすべての人々の2倍以上の食をまかなえる量でした。『人と超人』でバーナード・ショーが言っているように、「飢饉…?いや、飢餓だよ!国に食物が溢れてそれを輸出している時に、飢饉があるはずがないじゃないか」
1845年から1855年の10年間に、人口の約4分の1にのぼる200万人近い人々が移民しました。飢えと不公平から逃れる苦しみと喜びの物語を、このアルバムで語りつくすことはできません。私達はただこれらの楽曲を、新世界を求めて大西洋を渡った人々の希望と勇気と優しさ、そして大抵は失望の例として、彼らとその子孫と彼らが故郷に残してきた人々に捧げるだけです─

週末にはシックスネイションズで、そのアイルランドとイングランドの試合がダブリンのゲーリック・スポーツの聖地クローク・パークで開催されますが、アイルランドのアンセムやこのクローク・パークにまつわる物語にも、両国の複雑な歴史は色濃く反映されていると聞きます。そのような歴史的経緯を抱えながら、近年は和平の動きが進む共和国と北アイルランドとイングランド。先日の中継でのお話だと、この試合にはスポーツを通じた和解の1つの場になることが期待されている様子で、意義深いことですネ。


たしかパオロ・マルディーニだったと思うけど、彼は以前、冷戦後のヨーロッパの激動を代表戦で訪れる先々で肌で感じ体験してきたのだ、といったことをインタビューで答えていた記憶があります。ある意味狭いフットボールの世界だけれど、フットボールを通じて世界を知ることもできると、そういう話。
パリ・サンジェルマンには内戦を逃れてフランスに来たセルビア人選手とアルバニア人選手が一緒にプレーしていたこともあったし、当時のボスニア人監督は母国で実際に市民虐殺の場を体験した人でした。世界情勢に疎い私も、彼らのインタビューをサイトにアップしながらいろんなことを考えなきゃなりませんでした。あるセルビア人の選手は以下のように言っていたものです。彼らはそう思おうとしていたんだろうし、それは正しいと思う。
「彼らとユーゴ紛争の話はしない。僕達の目的はフットボールなんだ。すべては遠く過ぎ去ったこと、過去の話さ」

TVで海外サッカーの中継を見ていて、もちろんみんながというわけではないけど、さして詳しくもなさそうな他文化に対しての(主に主観レベルの)視野狭窄な言説には常々驚いて(というか呆れて)いるのです。フットボールを伝える人間の「最低限の仕事」は、見る人にそれを楽しむ「最大限の可能性」を差し出すことであって、決して自分の偏った嗜好を強制することではないだろうと思うんだけどな。それは知的職業に従事する人間として、とてもとても怠慢なことだと思う。
スポーツの試合の短い何十分かの間に何を見、何を読み取るか。それは人それぞれではあるけれど、何かを批評するという行為は、実はすなわち自分自身を批評する行為に他ならないのだということを忘れてはいけないんじゃないかと思うわけなんですね。

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2007.02.16

 スクレラという名のSO(2)

【観客席の気になる人たち】
これは…ダンカン隊…??

Duncan

それにしてもアダム・ジョーンズがオールブラックスにスクラムでやられてそんな心の傷を負っていたなんて。元気出してネー。スクレラの記事の後半は、そんな罪作りなオールブラックスがらみの話から始まります。


─はじめにフルバック、さらに3列をやり、少年のスクレラはSOにポジションを移した。そしてたちまち階段をかけ上り、01年6月30日、オールブラックス戦でついにフランス代表に到達した。
ウェリントンで行われたこの試合で、フランスは37-12で敗れた。ダヴィド・スクレラは彼のマイヨを手元に残しておかなかった。「オールブラックスのSOのトニー・ブラウンと交換してしまってね」。そして別のマイヨを手にできるまで、彼は5年半待たなければならなかった。

なぜこの2度目のチャンスが訪れたと考えるべき?スクレラは土木工学技師の資格を取り、03年にコロミエからスタット・フランセに移籍してから、はじめて「100%プロフェッショナル」になったことを挙げた。
「パリに来て、家族や友達と離れて暮らした。ディエゴ・ドミンゲスやアラン・ペノー、そして今はリオネル・ボクシスと競争して、クラブでポジションをとるために頑張らなければならなかった。僕は何も投げ出さなかったし、それは報われましたよ」

彼はオフシーズンに減量したことも挙げた。「96キロあった体重を91キロまで落としたんです。太りやすい対質だから、毎日毎日気をつけないとね。以前の僕は怠け者だったけど、この夏はコルシカでバカンスの間にフィジカルトレーニングを頑張りましたよ」と言う。「体を絞ってはじめて、それがもたらす満足感に気づくものですね。ずっと敏捷に動けるようになったし、試合の間の持久力もついたんです」

自分が決して「ミシャラクの敏捷さもトライユのスピードも」持たないことを認めるにしても、スクレラは他の長所を主張するだろう。「今季成功率75~80%」のキックという長所を。ミシャラクの長期の負傷は代表の№1スタンドオフの今後に疑問を投げかけているが、そのことは彼のカムバックに一定の役割も演じた。
「ミシャラクのことは特に考えません。彼はもうフランス代表でプレーするレベルであることを証明した。僕はといえばゼロからのスタートだ。すべてを証明しなければならない」、と彼は言う。「通過する列車に乗りそこなってはいけないことは分かってます。もし運よくこの列車の、それもいい車両に乗れればうれしいですよ」─

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 政治家の事情

Royal選挙が近くなるとスタジアムに政治家の顔が増える、というのはお約束。4月のフランス大統領選挙で最有力候補と見られるニコラ・サルコジ内相も、過去しげしげスタッド・ドゥ・フランスやパルク・デ・プランスに足を運んでせっせとカメラに抜かれています。
さて14日に行われたラグビーフランス代表の公開練習に、社会党の次期大統領候補セゴレーヌ・ロワイヤルが訪れたというニュース。外交政策の失態などなどで世論調査の結果にも陰りが見えるというロワイヤル候補、なにかと大変ですネ。

私生活も大変らしいセゴレーヌ (Mr.ロワイヤルは社会党第1書記のフランソワ・オランド氏)

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2007.02.15

 スクレラという名のSO(1)

Skr2ここまでのシックスネイションズを、優勝候補との対戦も含めていずれもアウェイで2連勝しているフランス。ラポルトはアイルランド戦で、押されもしたけど最後の最後まで勝負をあきらめなかった選手達を高く評価してます。「私の選手達と、チームが示したメンタリティを大変誇らしく思う」。ラポルトも今回は『ギニョール』のネタにされて笑われなくてすむかな?

このシックスネイションズでテストされた選手達は、それぞれに結果を出しています。ボクシスはDGをポストに当てちゃったけど、彼のキックがチームから当てにされているらしきことは分かった。「我々はボクシスに“ポストを狙わないように”と言ったよ」、とジオ・マゾは楽しそうだったそうな。アチラの国には「列車が来たら一番いい車両に乗らなければいけない」、というような言葉があるみたいなんだけど、彼らは口々に「Bon wagonに乗りたい」と言ってます。
以下はSOスクレラについての、ロイターの記事の前半部分(あんまり正確な訳ではないかもしれないけど)。スクレラのお父さんはインタビューを受けてる映像を見たことがありますが、すぐ親子だと分かった…


─ワールドカップに向けた代表の最後の椅子をめぐる競争で、新たなフランス代表のSOダヴィド・スクレラは、彼らのライバル達より心理的に少なくともひとつアドバンテージがある。彼は父親のすぐ近くで、準備の7週間を送ることになるのだ。
代表のテクニカルディレクターとして、スクレラの父ジャン=クロードはマルクシのラグビーユニオン・ナショナルセンターの中心にオフィスと個室を持ち、トレーニンググラウンドの眺めを楽しんでいる。「父は月曜はそこにいなかったけれど、もちろん一緒にコーヒーでも飲みに行くつもりですよ。楽しいでしょうね」。ダヴィドはそう打ち明けた。

マルクシに身を落ち着ける前、ジャン=クロード・スクレラはフランス代表のすばらしい3列だった。46キャップ。ジャック・フールー、ジャン=ピエール・リーヴとともに1977年のグランドスラムを勝ち取ったメンバーだ。彼はピエール・ヴィルプルーとともにフランス代表を指揮して、99年ワールドカップ準決勝のオールブラックス戦の輝かしい勝利の後、決勝に進出もした。
そのような父を持ち、ジャン=クロードが代表のキャリアを終えた1年後の1979年3月2日に生まれた小さなダヴィドは、ラグビーの世界に身を投じるしかなかったのかもしれない。

トゥールーズで生まれて、彼はコロミエのラグビースクールに入った。彼の父親が長いことマイヨを着たスタッド・トゥールーザンの隣のライバルクラブだ。「父は一度も僕に対して監督として振舞ったことはなかった。僕が子供の頃、父は家でラグビーの話はしませんでした。父は僕にかまわなかった」、と彼は言う。
「父がようやく僕にあれやこれやと言い出したのは、僕がプルミエールでプレーするようになってからです。父はよきコンサルタントですよ」。ダヴィドはにっこり笑ってつけ加えた。

スクレラという名であることは、「たしかに若い頃はちょっとばかり負担でした」、とダヴィドは認めた。「ひいきされてると言われたくなかった。自分のポジションはアンフェアに手に入れたのではないということを示すために、いつでも他の人以上にやっていた。でも、僕は自分の名前を誇らしく思っていますよ」─

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2007.02.13

 Together standing tall

Portland2アイルランドという国は好きで音楽などもよく聴きますが、気に入ってるアルバムの1枚がコレ。ボシー・バンドのメンバーだったマイケル・オドンネル(ギター)とケヴィン・バーク(フィドル)の81年のアルバムです。トラディショナル・ミュージックは泥臭くて、という方にもオススメの哀愁のサウンド。
それにしてもアイルランドのアンセムはいつ聴いてもいいですネ。シックスネイションズの試合前の独特な雰囲気…まあ、良くも悪しくも長きにわたって血で血を洗ってきたヨーロッパの民族の歴史の重みというかね…

Kevin Burke&Micheal O'domhnaill  “Portland”


さて、ランズダウンロードが09年まで改修中につき、ダブリンのゲーリックスポーツの聖地、クローク・パークで初の開催となったラグビーの一戦、シックスネイションズのアイルランド対フランス。ドラマティックな勝利をおさめたのはアウェイのフランスでした。

試験モードのフランスのスタメンは1列にマルコネ、2列にパペ、3列にアリノルドキが入り、ハーフバックは引き続きミニョーニ、スクレラ。BKには怪我のフリッツに代わってマルティ、そして昨年夏のスプリングボクス戦で2トライを挙げたクレールが入りました。
一方のアイルランドは主力中の主力、オドリスコルとストリンガーを欠く苦しい布陣です。

試合の入り方はほぼパーフェクトだったフランス。「マルコネ君の最多キャップを勝利で飾るお」というゴツい男のアツい連帯かどうかは知らないがとにかく強気のFWと、快調♪に展開するBK。スクレラの2PGとイバネス主将のトライで15分までに3-13とリードします。
しかしそこは女心とフランス代表。ジャガイモ飢饉をも耐えぬいた不屈のアイリッシュ魂との対決がこのまま終わるはずがないことは、素人のワタクシでも予想がつこうというものです。

案の定ジワジワと盛り返すアイルランド。24分にオガーラのPG、そして32分にはそのオガーラ自らトライを決めて、コンバージョンは失敗したけど2点差に詰めます(11-13)。一方のフランスは前半の終わりにPGを2本続けて外し、再び引き離すチャンスを逃します。
「大歓声を送っていたスタンドが、PGの時にはシンと静まりかえるんだ」とスクレラ。スタッド・ドゥ・フランスで8万人クラスの大観衆には慣れているはずのスクレラをして、クローク・パークの熱気は異様なものだった模様です。

Essaiフランス的にはなんとなくイヤーなムードで迎えた後半は、81,572人の大声援を受けたアイルランドが押せ押せ。しかしフランスのコンパクトなディフェンスを前に、最後の決め手を欠きます。というか両者とも勝負どころでポロポロこぼしたり滑ったりで、前半同様スコアは意外と動きません。

57分、またもこの日大車輪のオガーラのPGでアイルランドがついに逆転に成功します(14-13)。ちっちゃい相棒はいないがオガーラさんは頑張る。フランスはスクレラに代わったボクシスの「困った時の飛び道具」、しかし74分のボクシスのDGは惜しくもポスト。
そしてそのすぐ後、アイルランドがラインアウトからゴリゴリモールを押しこみます。私が「後半60分にやる気満々のスザルゼヴスキが入ってくることの意味」を噛みしめているうちに、フランスがたまらずペナルティ。オガーラのPGが決まった時には正直オワタと思いました。
このとき時計はすでに77分。ブリュノと交代してベンチに下がっていたイバネスは、スタンドのありさまを「地震のようだった」と語ります。しかし今回勝負をあきらめなかったのはフランスの方。最後に大どんでん返しが待っていた。

油断した中継がオガーラのリプレイをやってるうちに、リスタートから一気にフランスのチャンス、最後の猛攻。そして長いパスを受けた可愛いクレールがアイルランドディフェンスをスルスルとかわし、あれよあれよという間にインゴールにグラウンディングして、土壇場で試合をひっくり返す。アイルランドのPGのわずか1分後のことでした。今度は9,000人のフランスサポーターによる「ジャンプしないヤツはフランス人じゃない」の番です。

個人的にフランスのウィングには、「タッチライン際の狐」とでもいうようなイメージがあるんですけど、彼もそんな感じかな。ともあれ、前半のイバネスのトライにもからんでいい仕事をしたクレール。ドミニシ、エマンス、ルージュリーとのウィング3枠をめぐる競争はますますアツくなりそう。
試合はボクシスがコンバージョンをキッチリ決め、残り数十秒は当然ながらフランスが鬼キープ。ミニョーニがボールを蹴り出したところでノーサイド。17-20。
疲レター。


【気になる人たち】
たぶんこの日グラウンドで一番ガタイがよかったのはニュージーランドのレフェリーだと思う

Ref

アイルランド代表チームで1人ゴスな空気をかもし出すニール・ベストさん(右)

Best

ナショナル・アンセムの時瞳孔開いててまじ怖かったス

Best2

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2007.02.11

 ミシャラク南半球へ

Mich_1スタッド・トゥールーザンとの契約が満了することから、かねてからその今後が噂されていたミシャラクが、週末パリで記者会見を開き、ナタール・シャークスへの移籍を発表しました。契約期間は1年(07年6月~08年6月)。トゥールーズのカラーを背負った選手だし国内の移籍はないだろうな、行くとしたらイングランドあたりかな、なんて思っていたんですが、南アフリカの方のシャークス。チャレンジですね。

「スタッド・トゥールーザンに17年いて、違う経験をしてみたかったんだ。決めるのには時間がかかったよ。この何ヶ月か、僕は自分自身を見つめ直していた。モチベーションを保つのが難しかったし、ルーティンワークに陥りたくなかった。移籍は金の問題じゃない。トップ14やイングランドからもたくさんのオファーがあったけど、最終的にスーパー14に加入することにしたんだ。世界最高のリーグだからね。(Q: なぜナタール・シャークスに?)南アフリカが大好きなんだよ。僕が心から尊敬するネルソン・マンデラの国だ。これはすばらしい冒険。大いに楽しみたいよ。ナタールは偉大なクラブだ。毎試合6万人を越える観客がいて、毎週毎週オーストラリアやニュージーランドのチームと対戦できる。フランス代表のテストマッチみたいなものだろうね、週末ごとってところは違うけど。それに、ナタール・シャークスは最初に僕にコンタクトしてきたクラブなんだ。そこが決め手だね」

そんなミシャラクにとっても、彼のプライオリティはあくまでもフランス代表とのことで、ワールドカップでチームを助けるために早くベストコンディションに戻したいと言っています。このワールドカップにかける思いは強いらしい、というのはスーパー14はシックスネイションズの日程と重なっているから、来季は代表を諦めなければならないから。
そのフランス代表。そういえばレミー・マルタンはどうしちゃったの?という話なんだけど、どうやらインフルエンザをこじらせてしまったらしくて、ディミトリともども週の初めにいったん家に帰りました。そのレミーのインフルエンザをもらったんだかどうか、週の半ばにはドミニシとドゥヴィリエがダウン。心配されましたが金曜のトレーニングには戻ってきた模様。
スザルゼヴスキに代わるフッカーは結局追加招集されませんでした。チームにはもう3人フッカーがいるから。

クローク・パークに会場を移しての本日のアイルランド戦は、ワールドカップのグループリーグでぶちあたる両チームの注目のカードだというのに怪我人多し。アイルランド側はオドリスコル様とストリンガーが欠場ということになってしまいましたが、この男シェーン・ホーガンが帰ってきます。オドリスコル様のポジションをやるらしいですネ。レフェリーがニュージーランドの人っていうのがちょっと気になるけどまあイッカ。試合の見どころ?マルコネの70キャップに決まっとる(違うか…)。フランス代表プロップの頂点に立たんとするマルコネたんの光り輝く晴れ姿を見逃すな。

IRLANDE :
Dempsey - Murphy, Horgan, D'Arcy, Hickie - (o) O'Gara, (m) Boss - D. Wallace, Leamy, S. Easterby - O'Connell (cap.), O'Callaghan - Hayes, R. Best, Horan
Remplacants: Flannery, S. Best, N. Best, M. O'Driscoll, Reddan, P. Wallace, Trimble

FRANCE :
Poitrenaud (Stade Toulousain) - Clerc (Stade Toulousain), Marty (Perpignan), Jauzion (Stade Toulousain), Dominici (Stade Francais) - (o) Skrela (Stade Francais), (m) Mignoni (Clermont) - Harinordoquy (Biarritz), Chabal (Sale), Betsen (Biarritz) - Pape (Castres), Nallet (Castres) - De Villiers (Stade Francais), Ibanez (Wasps, cap.), Marconnet (Stade Francais)
Remplacants: Bruno (Sale), Milloud (Bourgoin), Thion (Biarritz), Bonnaire (Bourgoin), Yachvili (Biarritz), Beauxis (Stade Francais), Heymans (Stade Toulousain)

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2007.02.08

 Bon courage

膝の負傷から復帰してきてまたすぐ長期離脱ということになってしまったけど、スザルゼヴスキの怪我については、公式サイトは「リーグの終盤戦には間に合うんじゃないか」と言ってます。梅が咲いて桜が咲いて、サツキに代わってすっかり緑が濃くなったころ帰ってくるのネー。
このようなサイトをやっていて一番ありがたくないことの一つが、なんとなく怪我の名称に詳しくなってくるということです。それにしても実際、2年続けてワールドカップをひかえた選手の怪我で心配することになろうとは思わなかったな…

スザルゼヴスキは秋のオールブラックス戦の前の週のペルピニャン戦(FWが続々負傷退場、最後は彼がプロップをやった)で肩を痛めて以来、トラブルをかかえながらプレーしてきたらしい。スタッド・フランセの公式フォーラムで、「ラグビー選手にとって肩の問題は難しいよね、僕自身もそれでラグビーを止めなきゃならなかったんだ」というようなファンの書き込みも見かけました。手術は金曜。ワールドカップのメンバーに残れるかを考えればぎりぎりになるけれど、まだ若いしキャリアは長いんだからしっかり治して帰ってきてほしいものだと思います。サビシーけど。

スタッド・フランセのFWコーチ、ファブリス・ランドローの励ましの言葉はほんとにそのとおりね。
「心配するな、誰も君のことを忘れたりしない。意志こそが君の最良の薬だよ」

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2007.02.06

 ディミトリ離脱

Dimiフランス代表にまたも衝撃、スザルゼヴスキが左肩亜脱臼の手術で今季終了です。あー、一番恐れていたことが…
本人の話だと、既に11月のテストマッチの直前に肩を痛めていて、筋力トレーニングをしながらだましだましやっていたけど、イタリア戦で交代で入ってすぐ肩に痛みが走ったようです。
「手術の必要がある。肩がしっかりしていないんだ。それはとりわけ僕のポジションにはすごく大事なことだから。3~4ヶ月はプレーできないし、必然的にシーズンは終了、ってことになる。でも早くよくなって、シーズンの最後の方でプレーできればと思うよ」

中継を見ていて「何だかちょっと様子が変だけど怪我明けだもんな」、なんて思っていたけど、まさか肩がずれてるとは思いませんでした。でも肩は癖にならないうちにちゃんと治した方がいいよ…わーんさびしい。何となくじわじわきいてきそうな気がします。
(それにしてもこの期に及んでロイターが間違ってエマンスの画像を使ってるのにちょっとムカツイタ)

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2007.02.05

 ラグビーシックスネイションズ開幕 イタリア対フランス 3-39

Skrchabaフランスでは秋のテストマッチ以来の悲観的ムードが一転、春の日差しに包まれている模様。シックスネイションズ07開幕戦、イタリア対フランスはドミニシ、エマンス、シャバル、ジョジオンが計5トライを挙げフランスが快勝(39-3)。ディフェンスもソリッドで、イタリアに1PGしか許しませんでした。
ラポルト監督も、「ここ8年のシックスネイションズで最高の出だしだ」。久々に代表に戻った選手たちもハイレベルなプレーを見せ、初戦におけるラポルトの「テスト」は大いに成果を上げたわけです。

フランスは昨年この大会でベルビジェ監督指揮するイタリアに苦戦しており、またスタディオ・フラミニオは、イタリア代表が03年にウェールズ、そして00年と04年にスコットランドを破ったというスタジアム。しかしフランスとしては、オールブラックス戦後のイヤ~な空気を払拭するためにも、ここは何としても勝たねばならぬ(しかも大事なテストもしなきゃなんない)難しい試合でありました。

この一戦の実験的な8-9-10のラインで、注目のミニョーニ、スクレラのハーフバックは、ラポルトをして「15年来一緒にプレーしているようだ」と言わしめた、息のあったコンビネーションを見せました。
顔中傷だらけで奮闘したスクレラは、前半終了間際にコンバージョンを1本ゴールポストに当てたものの5本のキックを決め、またイタリアの絶好のトライチャンスをぎりぎりで阻止して守備でも貢献。ミニョーニもチームのプレーを活性化できるところを示し、いくつかのトライにからんでいい働きをしました。

持ち前の強さを見せて2トライを挙げた№8シャバルはマン・オブ・ザ・マッチ。ポワトルノーはそれよりは目立たなかったものの、ジョジオンのトライで決定的な仕事をしました。
若手SOボクシスは67分にフリッツに代わって入り、SOの使命を果たしたスクレラはセンターへ。ボクシスは初キャップでコンバージョンをキッチリ決めています。

Pezイタリアは立ち上がりのいい時間帯に、PGを立て続けに2本失敗したのが悔やまれます。ミスで自らチャンスを潰したイタリアと、イタリアの一瞬のパスミスを見逃さずドミニシのファーストトライにつなげたフランス。結果から見れば、SOは最初からペズでもよかったんでないかシラ。週末のイングランド戦はペズとウィルキンソンのキック合戦ということになるのかな、「ある意味」見ものですナ。
←このフォーム

さて次節アイルランド戦のフランス代表22選手はすでに発表されています。変更点は2つだけ、ブリュノが肩を痛めたスザルゼヴスキに、マルティがすねに血腫のフリッツに代わります。またポワトルノーとチオンは月曜の検査待ち。アイルランド側ではウェールズ戦でももを痛めた(ハムストリングかな)オドリスコル様の出場も不明のようです。エー…


【今節の第1列】
三役揃い踏み、イタリア迫力のフロントロー一気替え

Fw1

アダムジョーンズ来ないけどダンカンジョーンズ来たワ~

Fw2

むやみにアツいアイルランドHOフラナリーも帰ってキタ
対戦相手が彼をカッカさせるのは鉄則(たぶん)

Fw3

華々しいニュースの陰で、マルコネたん(右)がヒッソリとカリファノの持つフランス人プロップ最多キャップ記録(69キャップ)に並びました

Domimar

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2007.02.04

 シャバルがセクスィーすぎる件について

Chaba2

ITALIE - FRANCE : 3-39
ディミトリのスローインが全然進歩してなくてワラタ

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2007.02.03

 Bleusをポジション別に見てみよう・2 【第3列】

Chabaイタリア戦ですが早い話がスタッド・フランセ紅白戦だなコレって。イタリアはSOペズがベンチスタート。スカナバッカがカルヴィザーノのチームメイト、SHグリフィンとコンビを組みます。

Italie :
De Marigny (Calvisano) - Dallan (Stade Francais/FRA), Canale (Clermont/FRA), Mi.Bergamasco (Stade Francais/FRA), Masi (Biarritz/FRA) - (o) Scanavacca (Calvisano), (m) Griffen (Calvisano) - Ma.Bergamasco (Stade Francais/FRA), Parisse (Stade Francais/FRA), Sole (Arix Viadana) - Bortolami (cap, Gloucester/ANG), Dellape (Biarritz/FRA) - Nieto (Gloucester/ANG), Ongaro (Saracens/ENG), Perugini (Stade Toulousain/FRA)

Remplacants : Festuccia (Parme), Lo Cicero (L'Aquila), Castrogiovanni (Leicester/ENG), Mandelli (Parme), Troncon (Clermont/FRA), Pez (Bayonne/FRA), Robertson (Arix Viadana)


木曜ラポルト監督は、ワールドカップのチーム構成はFW17人、BK13人になることを示唆しました。FWはフッカー3人、2列が4人、それからプロップ5人・3列5人ないしプロップ4人・3列6人。BKは未定で、何人かの選手のポリバレンス次第とのこと。
さてフランス代表で最も競争の厳しいセクターの1つが第3列。ベッツェン、ボネール、シャバル、デュソトワール、アリノルドキ、レミー・マルタン、ニヤンガ、ヴェルムランがこの5枠ないし6枠を巡ってポジション獲得を目指します。

秋のニュージーランドとのテストマッチの2戦目でラポルトが特に手ごたえを感じたようなのが、この試合の3列でプレーした選手達でした。「我々はボネール、ヴェルムラン、レミー・マルタン、ベッツェンに満足している」。とりわけボネールについては、ラインアウトも良く完璧な選手と評価。今後代表は、この試合でそこそこ効果をあげたディフェンスのプレッシングに基づく戦術を進めるものと思われます。

今回このポジションの一番の話題は、05年11月のトンガ戦以来のシャバルの復帰。先日のハイネケンカップ、スタッド・フランセ戦のパフォーマンスが特にラポルトの目に留まったようです。フィジカルの面で、シャバルはオールブラックスに対抗できそうな数少ない選手の1人だから。
シャバルは、秋のテストマッチを通じてチーム最高のパフォーマンスを見せたヴェルムランと№8の位置を争うことになります。また、ヴェルムランの欠場は、03年ワールドカップのレギュラー№8で近年はあまり呼ばれていないアリノルドキに再び扉を開くかもしれない。一方でマーニュ、リエブルモンらも代表スタッフの考慮の内にあると見られています。

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2007.02.01

 Bleusをポジション別に見てみよう・1 【SO】

Skr_1ワールドカップまであと7ヶ月の段階で、ラポルトは依然チームを模索しています。今回のシックスネイションズには40人の選手が招集され、大会中その全員に出場機会が与えられるものと見られています。

現在最も注目を集めているセクターの1つがSOです。このポジションの№1ミシャラクが昨年秋に靭帯を手術し、ボワイエも負傷で最終的にシックスネイションズを棄権。またトライユも初戦のイタリア戦には間に合わないことから、急きょ期待の新生リオネル・ボクシス(21歳)が初めて招集されました。今季スタッド・フランセに加入した、昨年のU-21のワールドチャンピオン。クラブのシーズン序盤にスクレラが負傷離脱していたこと、またガルティエがターンオーバーを採用していることから出場機会に恵まれ、その正確なキックで何度もチームを救っています。
今回フランス代表は、01年6月30日以来2度目の招集を受けたスクレラ、そしてトライユ、ボクシスの3人のSOで戦うことになります。

Beaux今季前半戦のスタッド・フランセの好調を牽引した大きな要因が、このスクレラ、ボクシス両SOです。秋のテストマッチの時点で「呼ばないの?」みたいな声もあったんだけれど、現時点での両者の招集はいささか遅いんじゃないかという気もする…というのは、トライユを10番で起用するのなら、トライユにはできるだけこのポジションでの経験が必要だから。
レキップのコンサルタント氏も慎重な見方。スクレラの実力は疑いようがないが、今になってトライユの役割を考え直すことはチームに混乱を招くのでは、と懸念しているようです。オールブラックス戦の後でトライユは酷評されましたが、「あの試合の置かれた状況を考えれば、トライユへの批判は厳しすぎる。彼の問題はこのポジションに不慣れなことではないか」、というわけです。

ラポルトにすれば、キッカーであるスクレラとボクシスの招集で、キックは蹴らないSHミニョーニを使えるというオプションがあります。そのラポルトですが、今週会見で、ミシャラクについてちょっと気になる発言をしました。怪我がちなミシャラクが万全の状態でワールドカップに臨めるか、不安を抱いている様子です。

「11月と夏のテストマッチでトライユに4試合プレーさせてから、我々は10番のポジションにスクレラとボワイエを置きたいと思った。ダミアン(トライユ)がこのポジションでインターナショナルレベルのプレーができることは分かっている。生じた問題はすべてミシャラクにかかわることだ。彼は回復するのだろうか?彼に不運をもたらしたくはないのだが、イングランドでジョニー・ウィルキンソンが経験したことを見れば、そのことは考えさせられる。代表スタッフとして、我々はこの問題を提起しなければならない」

「ワールドカップに向けて、我々には3人のSOが必要だ。それはつまり、あと2人を探さなければならないということだ。我々はトライユをSOでプレーさせた。そして今、スクレラとボクシスをプレーさせなければならない。ボワイエはシックスネイションズの全試合を棄権するが、そのことで彼らの真のクオリティを知ることができるだろう」

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ラグビーとロボットアニメ・戦隊モノの様式美は似ている気がするのだ

前エントリから話はむりやり続きます。
(↑このいいかげんなエントリタイトルに関してはこちらの下の方をご参照下さい)


Sf5_1

「東京にクマーゴジラ出現の一報を受け、普段はもっぱらエッフェル塔を悪の手から守っている戦隊スタッド・フランセファイブ(↑レッド、ブラック、ブルー、イエロー、ピンク。すみませんてきとうに5人決めました)に救援が要請されます。実はクマーはフランスの南太平洋における核実験の影響で巨大化したのだ(黒ネタ)」

Ds0608_1

パワーと機動力の総合評価ではスタッド・フランセファイブ最強(たぶん)のピンク↑は、Tech-Fit装着時にはウルトラマンにもなります。
【持ち技】
・いい出足
・日本武道の技と精神を受け継ぐタックル
・なんちゃってラインアウト

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