ボールの冒険 (Billy Bragg, Teenage Fanclub)
権利その他の問題はあれど、あんまりメジャーとはいえない音楽の記事を書くのにYou Tubeはやっぱり便利なんですナ。何より、埋もれさせたくない良い曲もあるわけ…たとえばこの、ビリー・ブラッグの“Sexuality”です。
http://www.youtube.com/watch?v=iqH_xqh0eVw
ロンドンのワーキング・クラス的アイデンティティに基づく真摯な社会派メッセージを弾き語りの歌に乗せ、かつては「ワン・マン・クラッシュ」とも呼ばれたシンガー・ソングライター。91年のこの曲は元ザ・スミスのジョニー・マーとの共作で、彼がギター、キーボード、バックボーカルで参加しプロデュースもやっている。いい感じにジョニー・マーの色の出た曲です。
ビデオクリップの方は映像的にどうこうというタイプのものではないけど、彼の「このメッセージを伝えたい」というハートが伝わる好ましいもの。2000年に事故で亡くなったカースティ・マッコール(バックボーカルで参加した)が出演していて、そういう意味でもいろいろと思い出深い。
イングランドらしくフット関連ネタとしては、この曲には「俺のおじさんは昔レッドスター・ベオグラードでプレーしてた」って一節があって、単純に韻をふんでいるんだろうけど(“played”と“Belgrade”、ハゲシクなまってる)、実話ってことはないよね?
余談ついでに、同じアルバムからのシングル曲“You woke up my neighbourhood”には、例の神出鬼没のREMのマイケル・スタイプとピーター・バックが参加していて、彼らが友情出演してるビデオクリップがコチラ↓これがまたジョージアの田舎から出てきた人キャラで…
http://www.youtube.com/watch?v=hYvdz4lEhKM
さて、“Sexuality”のビデオでビリー・ブラッグ達が遊んでた赤いサッカーボールがその後どこへ転がっていったかというと…10年後のスコットランド、グラスゴーでした(ウソ)。ティーンエイジ・ファンクラブの“I Need Direction”。
http://www.youtube.com/watch?v=lpHZPkdHKTA
犬がかわいいヨ。2ヵ所ほど、チラッとメンバーが出てきます。フットボール好きなTFC、彼らのアルバム“Thirteen”のジャケットには、そのまんまサッカーボール(バレーボールじゃないらしい)の写真が使われたりしているのですが、そのへんのお話はこちらのエントリに。
そういえばしばらく前に、スカパーのプレミアリーグのフィラーでTFCの“Sparky's Dream”が使われていたけど、なんでプレミアにスコティッシュのTFCだったんだろうね。
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