« オールブラックス・イン・パリ | Main | 再び 話す猫たち »

2006.11.22

ラグビーテストマッチ フランス対ニュージーランド2戦目

Heym「弱さ」を許容できるか否かは共同体の成熟度のひとつの分かれ目でしょうが、勝った時には謙虚な勝者であるために、あるいはおのれを振り返るために、負けることは時に重要な意味を持つものです。要はその負け方と負けた後ね。
先週オールブラックスとのテストマッチ第1戦で、雨のスタッド・ジェルランに沈んだフランス代表。出会いがしらに大型トラックに衝突した事故みたいな趣もなきにしもあらずだったけど、スタッド・ドゥ・フランスで行われた第2戦は、再び11-23で敗れはしたものの、少なくとも発進する前に左右を確認するだけの冷静さは持ち直した様子です。

ジェルランでは開始早々の6分にブラックスのトライを許したフランスでしたが、今回は前半8分、トライユのハイパントをブラックスのマクドナルドがキャッチミスしたところを、フランスがエマンスに繋いでトライ(5-3)。彼は抜け目ないネ。
フランスのディフェンスは明らかに第1戦よりソリッドで、効果的なプレッシャーがブラックスのミスを誘います。が、40分のブラックスのトライは痛かったモヨウで(5-16)、ラポルト監督も、「我々はフランスの選手達が見せたメンタリティを大変誇らしく思うが、ハーフタイム直前のブラックスのトライには失望している」、と。
ブラックスは50分にもトライを重ね(5-23)、一方フランスは負傷のエリサルド息子と交代した(前半26分)ヤシュヴィリが54分にPGを決める(8-23)。その後双方のPGの失敗などでスコアは動かず。終了2分前になってブラックスのペナルティで、この点差にもかかわらずフランスがヤシュヴィリのPGを選択した意図はナゾ(11-23)。おかんむりのラポルトがカメラに抜かれたらしいゾ。

「フランス代表は別の顔を見せた」というのがここ数日よく目にした表現で、概して世論は「雪辱は果たせなかったが士気は高かった、第1戦より内容はずっとよかった」という感じ。2連敗でも今後に向けてのポジな点は評価しているようです。プルースに代わって主将を務めたイバネスは、「チームにとってこの試合が希望の動機になればと思う」、と言ってる。
コンサルタントのベネゼク氏は、特にフランスがディフェンシブなプレッシングで、オールブラックスに思うようなプレーをさせなかった点など、興味深いこともいくつかあったと言います。その反面この2試合で、ニュージーランドのディフェンスを揺さぶりゲームを支配する能力を示せなかったことは問題点であろう、と。

フランスは強力な相手に一丸となってよく戦いましたが、個々の選手について言えば、ラポルトは特にボネール、ヴェルムラン、レミー・マルタン、ベッツェンといった3列の選手の働きに満足しているとのこと。また1列ではミルーは強力で、2列のパプは前の週とは違ってスクラムの向上に貢献した。フルバックのエルオルガはフランス代表での彼のベストパフォーマンスだった、と評価しています。
エリサルド、ヤシュヴィリ、トライユのハーフ陣が要所でキチッとキックを決めてくれてたらナ、というのもあるんだけど、ともあれ彼らは足でブラックスにプレッシャーをかけようと試みた。パントの多用については、フランスのファンの中にも「前半のトライユのパントにはちょっとイライラしちゃったよ」、なんて声が聞かれたけれど、結果それがエマンスのトライに繋がった。ベネゼク氏は、フランスの攻撃にも揺るがないブラックスの守備の前では、最終的にパントキックがトライをマークするのにベストな方法だった、と分析しています。

試合の前には、120人の元代表選手の列席のもとでフランスラグビー100周年のセレモニーが催され、ジャン・レノのナレーションで代表の歴史を振り返るフィルムなども上映されたようです。試合球を運んだのは、BeauxisらU-21のワールドチャンピオン達。この試合で選手が着用したマイヨは1906年の代表へのオマージュで、襟付きのエクリュ白のクラシックなデザインのものでした。

さて土曜にはスタッド・ドゥ・フランスで、秋のテストマッチの最終戦であるアルゼンチン戦がありますが、怪我のプルース主将は最終的に引き続き棄権を表明し、フィリップ・セラの国内記録に並ぶ111キャップはおあずけ。また、試合中にふくらはぎを痛めたエリサルドに代わり、クレルモンのミニョーニが招集されました。

|

« オールブラックス・イン・パリ | Main | 再び 話す猫たち »

Comments

つきさん。

「Stade2」のハイライト映像を見ました。
とられたトライは、修正可能なものばかりですから、チーム練習さえ積めば全然大丈夫かと。。。

ABsのトライしたプレーは2つとも、未整備なチームがやらかす守備ミスですから、W杯での仕上がったフランス相手なら、まずありえないでしょう・・。
攻撃でも、トライ目前で孤立し止められた14番(だったかな?)のプレーがそうですが、フォローした選手とのコミュニケーション不足でしょうから、あそこまで崩せばトライをとったも同じ・・。

来年の本大会では、どこからともなく湧き出る様に現れて、すぐ後ろでフォローする選手が着いてくるハズ・・。

ああいう形でしかトライを獲れなかったABsが意外でした・・。

アルゼンチン戦は微妙でしょうが(実力の差というより、習熟するまでの時間切れという意味です。)、もともとチームの芯があるので、ちょっと合宿し呼吸を合わせれば、すぐ勝ちますよ。。。

ところで、再来週のプラネット・ラグビーは、フランス特集のようですよ!!

Posted by: ひろどん | 2006.11.22 at 21:03

そうおっしゃっていただけると希望が持てます!防いで防げないトライではなかったから、ラポルトは怒ったんですね。それにしてもフィジカルの問題ばかりはどうにも…

>再来週のプラネット・ラグビーは、フランス特集のようですよ!!
まじですか!あの番組はなかなかフランスの情報をやってくれないんですよね。英語圏ラグビーとラテンでは、何か溝でもあるのかと思ってしまいます。100周年がらみの特集だと思うけれど、あのハデな負けっぷりを特集されてしまうのかと思うとちょっとフクザツ…

Posted by: つき | 2006.11.23 at 17:53

すみませんトータルラグビーと勘違い…

Posted by: つき | 2006.11.24 at 14:42

ごめんなさい。
間違えてました。

トータルラグビーです。

http://www.irb.com/EN/IRB+TV/Total+Rugby+TV/061120+SL+TV86.htm

Posted by: ひろどん | 2006.11.25 at 04:25

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91018/12782495

Listed below are links to weblogs that reference ラグビーテストマッチ フランス対ニュージーランド2戦目:

« オールブラックス・イン・パリ | Main | 再び 話す猫たち »