ライク・ア・ローリング・ストーン
いよいよ14日はフランスのラグビーファンのお楽しみ、スタッド・フランセ・パリ対ビアリッツ・オランピック・ペイ・バスク@スタッド・ドゥ・フランス。今季序盤はトゥールーズと共にいまひとつパッとしないビアリッツですが、ここはひとつ本気を見せたいところ。ターンオーバーを採用しているスタッド・フランセも、ほぼベストメンバーで臨むんでないかな。クァー見たい。
ガルティエは最近ポジションもちょこちょこいじっていて、なぜか若手フッカーのKayser君が3列目をやらされているんだけど、ワタクシ的には魅力的なオプションだ…ディミトリがアレなら彼が投げればいいじゃないすか!
この試合のチケットは9割がた売れている模様で、グアジニ会長によれば、今季はカラオケはやらないけど(ゴスペルが入るらしい)、またお客さんがびっくりするような趣向を用意しておりますよ、とのこと。
たぶんグアジニのモットーは「転石苔むさず」というやつじゃないかと思うんだけど、先日発売されたカレンダーについて、あちこちで「これはエロスかポルノか」という今さらな議論が交わされているのは、もしかするとファンの間にも、走り続けるスタッド・フランセに「彼らはどこに行くんだろう」という漠然とした思いがあるのかもしれません。
そのカレンダーですけど、発売されてみたらやっぱり公式サイトに出た以上に露出がハンパでなかった。「この写真は好きじゃない。わいせつで子供には見せられないよ」という男性もいれば、「それは大げさ、きれいな写真だと思うわ」、「もしこれが女性のヌードだったら、スキャンダルだと騒がれたかしら?」という女性もいるし、まあ、議論好きが多いフランス人に、格好のネタを提供したという点では成功なのかも。
メールヌード・フォトの分野は男性が男性をホモセクシュアル的な視点で撮ったものが多いけど、思うに、女性とっては「当事者でない」という逃げ道があって、意外と抵抗が少なかったりするんじゃないのかな。
「あー見えちゃってるのねー」っていうのはあるけど、それがすなわちエロティシズムかわいせつかという話になると、ちょっと違うような気がする…つまり、基本的にこれはコマーシャル・フォトに氾濫する性的イメージの延長線上で撮られていて、挑発的ではあるけどどちらかといえばスタイリッシュな、まあだから、商業用の「カレンダーとしては」これでいいわけ。すでにラグビーのカレンダーとはいえない感じだけれども。
ヴィヴァンコはファッション写真的なレトリックは巧いし、バイヨンヌのアルヘンティーナJuan Martin Berberianの、男性下着のCMみたいなモードっぽい写真は、やっぱこういうのが本領かなって気がする。
上の画像はカレンダーとは関係なく、89年のKnopf版ブルース・ウェーバーの写真集の1頁。単なる持ち物自慢ですッ(いやらしい)。このテの写真もかわりばえのしない世界といえばそうなのよね。
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