吾輩猫の行方
マンホールの蓋研究など、路上観察で知られるイラストレーター林丈二さんが以前、「路上探偵事務所」(毎日新聞社)の中で、夏目漱石の「吾輩は猫である」の猫の子孫を探す、という大変に興味深い調査をしていました。小説の「吾輩」は「黄を含める淡灰色に漆の如き斑入り」、まあ要するに灰トラでしょうが、実はこの猫には実在のモデル猫がいて、それは黒ずんだ灰色の中に虎斑があって一見黒猫に見え、足の爪まで黒い福猫だったとのことらしい。
林さんはこのモデル猫の子孫とおぼしき(単に見た目が)猫を探して、「吾輩は猫である」が書かれた東京・千駄木周辺を歩くものの、これぞと思う猫には出会えなかったそうなんです、が、そこでタレント中川翔子宅の黒猫です。
http://yaplog.jp/strawberry2/archive/8139
http://yaplog.jp/strawberry2/archive/7534
爪の色までは分かりませんがどうでしょう黒に虎斑。当時吾輩モデル猫がいたのが千駄木、西片町の辺りで、中川宅猫が拾われたのが不忍池とすると、ひょっとすると彼女はえらい猫を拾ったのかもよ、なんてね。というか私はいったい何を見ているのかという話。
Comments
拾ったのは不忍池らしいよ
Posted by: タイガー谷口 | 2006.06.13 at 21:40
はじめまして、コメントありがとうございます。不忍池と千駄木(向丘)、西片町は距離的にわりと近かったと思うので、ネタ話みたいなエントリですけど、夢があっていいかなと…
Posted by: つき | 2006.06.13 at 23:43