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2005.11.11

最近はバナー用の画像を探してずっとPSG公式サイトの倉庫をさまよっていまして、何となく、選手のトレーニングウェアや車の赤い色が印象に残っています。
湿度や光線、町並みや植生などによって、その土地その土地できれいに見える色は違うものですが、パリはどうなんだろうな。誰かが、東京は黒がきれいに見える街だと言っていた。

ブレッソンの「ラルジャン」の舞台はパリだったか、あの映画に何かの「しるし」のように繰り返し映し出される印象的な青い色は何だったんだろう、と考えることがある。いや、ブレッソンに関してそんなことを考えるのもナンセンスなのかもしれないけれど。
部屋の壁、扉、車、店のシェード、パトカーのランプ、封筒、睡眠薬の錠剤、洗濯籠、エプロン、警官たちの制服の色。 

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2005.11.06

Allez!!

CLのリール対ユナイテッド戦はリールホームの試合ということで、レキップのサイトにも分析記事がありましたが、いわく、ユナイテッドは攻撃のタレントに不足はないが中盤から完全に切り離されて、チームは2つに分断されていると。
「彼らには受けて反撃するという習慣はない。それはこのクラブの文化の中にはないのだ。しかし彼らはそうせざるを得なかった。彼らはいつも勝つためにプレーしているから」
(レキップ)

時々、タイトなスケジュールの中で長いシーズンを勝ち抜く決め手は、トップチームの完成度というよりは単純に控え層の厚さなのではないかと身も蓋もないことを考えたりもするんですが、そういう意味ではやはり資金力が最終的にものをいうわけで、どこだったかイングランドのプレスは、「エインセがチェルシーの選手だったら、同じくらい高額で能力のある選手が代理を務めるだろう。ユナイテッドを叩きのめしている大部分はチェルシーの経済力だ」みたいなことを書いていた。
よく言われるようにチェルシーのフットボールがつまらないか否かは主観の分かれるところだろうけど、少なくともこのクラブにはまだ勝者の伝統が不足していて、ただできるだけ多くのパイを手元にかき寄せるというだけで、ビッグクラブのNoblesse Obligeといったものを感じることは少ないように思います。


ユナイテッドの状況がとてもデリケイトなのは私にも分かる。「レベルに達しない」(嫌な言い方だ)選手を大舞台のピッチに立たせなければならず、違うポジションの選手が慣れない位置でのプレーを受け入れなければいけない現状。内外の重圧でプレーに集中するのも難しいだろうと思う。
ロイ・キーンの言いたいことも分からなくはないんだけど、根本的には責めるべき相手が違う気もするし、もしなんならTVで話さなくとも1人ずつ呼び出してシメればいいわけですよね。詳しいことは知らないのですが、彼が言ったこと自体よりも、誰がマスコミにリークしたのかというしこりを残すようなことはマズかったんではないかと。

不調のリオの弟、アントン・ファーディナンドは、「リオは傷ついてる。みんなワールドカップの時の彼を忘れてるよ。彼は僕達のベストプレイヤーだったじゃないか。リオは誰より自分自身に厳しい人間だ。彼は僕に忌憚のない意見を求めてくるし、そういう時、僕は厳しい批評家になる。僕達はそうやって育ったんだ」と言って、兄を庇った。


優勝候補の筆頭に挙げられていたはずの昨季のPSGは、終わってみればまさにカタストロフでした。プレシーズンに破壊力満点の移籍事件があり、また新加入選手の高額なサラリーに不満を抱く選手もいたらしいけど、こういう不満は結果が出ているうちは表には出てこない。
はじめは些細なつまづきだったのに、チームは自信を失って混乱し、責任を押しつけ合い、仲間割れしてしまった。選手達はマスコミにチームの内部情報をリークした「スパイ」探しに気力を消耗して、前の監督ハリロジッチは一番デリケイトな時期にマスコミへの対応を誤った。不信に彩られた、酷いシーズンだった。

ほんの小さな亀裂から堤防が決壊するように、チームは崩壊する。ユナイテッドのようなチームとPSGを一緒にしてはイカンのかもしれないけど、とにかく今は意思を1つにして団結しなきゃいけない時だ…。チームもクラブも、そしてサポーターも。サポーターが厳しくて良いことは実はあまりなく、チームに危機感を与えて奮起を促しても、根本的な問題が解決されない以上それは一時的なものでしかないだろうと思うのですね。

PSGが低調なパフォーマンスを見せようものなら味方にブーイングし相手チームを応援し始める、きっついパリのサポーターグループは、たまに示し合わせて応援拒否をやる。もちろんサポーター全員がそうじゃありません。スタジアムで純粋に応援しようとするファンもいるけど、大きいグループが黙ってろと脅したりすることもあるようだ。
ともあれ、構造的によく音の回るパルク・デ・プランスが、その時ばかりは無言の観客の見つめる中で重苦しい静寂に包まれる。シュールというか怖い。パウレタは、巨大な沈黙の壁とクラブを非難する横断幕の前で大事なPKを蹴らなければならなかった。

かつてPSGがどん底をさ迷っていた時に、エインセが言ってたこと。
「選手はどんな時でもサポーターに応援してほしいと思っているんだ。僕達は彼らをリスペクトしなければならないし、彼らだって同じだよ。僕達は連帯しなくちゃだめだ。特にOMに挑みにいく前にはね。フットボーラーはこういう試合に無関心ではいられないものだよ。一番大事なのは、平常心で臨むこと。これはフットボールでしかないんだ、違うかい?」

さあチェルシー戦だ。頑張れ、ユナイテッド。

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2005.11.04

ミレは元気

パリの北の郊外はここ数日移民の暴動が続いているようだけど、スタッド・ドゥ・フランスでのCL、リール対ユナイテッドはつつがなく行われた。結果は1-0でユナイテッドの負け。イタタタ…
怪我をする前、チームメイトの誰よりパリでの試合を楽しみにしていただろうエインセは、ボロ戦の危機的な大敗とCLをどんな気持ちで追っていただろう、と気にかかる。チームがこんな時に試合に出られないことに、苛立ったり焦ったりしてないだろうか。

ユナイテッドのことは週末にまとめて書こうと思うけど、この大舞台で記念すべきゴールを挙げたのがミレ・アチモヴィッチだったのは素直に嬉しかった。スロヴェニア代表でザホヴィッチのサブみたいな位置(確か)だった頃から知っている。たまにフル出場すると試合の終わりの方はもうフラフラで、うーん90分スタミナの持たんやっちゃ、なんて思ってた(あ、やっぱ交代してるな…)。
03-04の冬のメルカートでリールに来て、ここまででリーグ12ゴール。今季の序盤はポジションを失いかけたりしたようだけど、先週末はベロドロームでOM相手に同点ゴールを決めたばかりだ。

「チームやサポーター、そしてフランスにとって、グレイトな試合だったんじゃないかと思うよ。僕達は大仕事をやってのけたんだ。ゴールを決めた時にはちょっと頭がぶっとんじゃって、イングランドのサポーターの方に行っちゃったよ…」

映像を見直したら、確かにユナイテッドの方に行ってるー。そりゃアナタ耳に手を当てたって歓声なんか来ませんがな。
おめでとうミレ。

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