先日、リンクしていただいているminacoさんのお仕事を拝見しようと思いTVをつけたところ、ちょうどフジロックの番宣をやっているところだった。うおあルースターズだよ。いやルースターズの話ではなくて、ザ・ポーグス。来るらしいですね。再結成したそうですね。
ヴォーカルのシェーン・マガウアンのソロアルバム(ジョニー・デップが参加してる)を買ったきり、彼らの消息はよく知らなかった。そして、WOMAD横浜で見た彼らのステージが記憶によみがえったのだった。
8月の天気のいい日だった。ズラズラとステージに出てきたおなじみの8人は、WOMADということでそれなりに立場をわきまえたステージを見せてくれるのかと思ったのだが、シェーンはいつものように酒ビンを片手に煙草をふかし、1曲目からいきなり酔っていた。
気が向くと、ほとんど呂律の回らない口でMCもする。周りのお客さんもほとんど聞き取れていないようだ。いきなり「ユキオ・ミシマー!!!」なんてハラキリをやっている。「この酔っ払い!」なんて愛のある野次もいただくシェーンである。黒いサングラスがずれている。
他のメンバーがヴォーカルをとる曲も多いので、突然フラっとソデに入ってしまうし、なにしろ酔っ払ってるので、シェーンの代わりに間を持たせるのがティン・ホイッスル担当のスパイダー・ステイシー。ハデーなシャツを腹の辺まで開けて、見てくれは一介のチンピラあんちゃんである。この男がとにかくよくしゃべるのだ。こんな日本語だけは覚えたらしく、しきりに「カンパーイ!」をしていた、ということは終始飲みっぱなしだったということだ。
歌っているテリー・ウッズのところに行ってちょっかいを出したり、踊りだしたり手拍子をうながしたり、アンコールが終わってみんなが引っ込んだ後もステージに居残って、「ドーモ、アリガト」「サヨナラ」なんてキスを投げたりしながら、いきなり座り込んで前列の客と話し込んでしまうという、なかなか帰れない人であった。
ひとしきりフラフラした後、名残惜しげに千鳥足で去っていく後姿に、「ああ、スパイダーだなあ…」としみじみ思ったのでした。
メンバーは相変わらずのアイリッシュ・パブバンドノリ。演奏中手の空いた人は、ドラム・セットの横に座り込んで話をしたりしている。アコーディオンを抱えて屹立するジェイムズ・フィアンリーの、パワフルなパフォーマンスが圧巻である。
ライヴの話題だというのに曲の話もせずに何ですが、1部の最後のポーグス風ロックン・ロールナンバー、“YEAH,YEAH,YEAH,YEAH,YEAH”は熱かった。観客との掛け合いもよかった。スパイダーがパワフルなバックヴォーカルで客を煽る煽る。女性ヴォーカルがいなかったためか、“Fairytale Of New York”はやらなかった。それにしても愛すべきアイリッシュの酔っ払いどもだ。事情を知らないで見た人は、さぞかしびっくりしただろうな…
シェーンの脱退(というかクビというか)は、確かこのステージの直後のことだったと思う。サングラスを片時も外さず、酔った体をマイクで支えるようにして歌うシェーンは、やっぱりどこかつらそうだった。みんな、変わりないだろうか。
関係ないけど、ダイナソー・Jr.のライヴは最前列で見て仮性難聴にやられたのも今となってはいい思い出だ。ハハハ…
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