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2005.03.29

こちらも引越し (The Thorns)

thorns更新日記をブログに移しました。ただハインツェのブログもそうなんですが、いつココログの重さにキレて突発的に元のページに戻したり、一時避難するかもわからないので、バタバタしてますけど更新情報を確認していただけるようお願いします。それと今さらですが、ブログタイトルの塔とゆりかごというのは、PSGのシンボルマークに由来してます。

最近はなんとなく、マシュー・スウィートをよく聴いている。この2、3日はヤツとショーン・マリンズ、ピート・ドロージによるなりきりフォークロック・ユニット、ザ・ソーンズです(画像)。おっドラムスがジム・ケルトナーだねとか、しかもジェイホークスの“Blue”じゃんとか、多分どうでもいいって人にはほんとにどうでもいい話なんだろうけど(申し訳ない)、まあそういうアルバム。実に気持ちよさそーにハモってます。
あざといジャケットだが、マシューの後姿の丸み厚みに、ハルケクモ来ツルモノカナとちょっともらい泣ける。

私がマシュー・スウィートについて感じていたささやかな違和感は、実は彼の音楽に対してというよりは、一時のいわゆるパワー・ポップ・シーンを取り巻く空気に対してだったのかもしれないな、と思ったりした。
あまりミュージシャンのインタビューとかは読まないしライナーノーツも見ないので、実際彼がどういう人かはよく知らない。とはいえ、“The Thorns”なんてネーミングセンスを見るにつけても、100% Funっていうのは同時に100% Fu×××n'でもあるんだろうなと思う。で、ありがちな比較として“Girlfriend”と“100% Fun”のどちらが好きかって話だと、細部の楽曲のツメの甘さが目立つ部分はあるにせよ、やっぱり“100% Fun”の方が好きだ。
ツボにはまったら最強のマシューの、ポップのマスター・ピース。

で、dB'sが再結成しちゃうんですと!
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=8563

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2005.03.15

紅梅にのせてほすなり

池袋の沿線や、ほど近い目白にしばらく住んでいたことがある。当時の池袋東口にはまだセゾン美術館があって、現代美術の展覧会を見てから、出口のセルフサービスのカフェの明治通りに面したカウンターで、コーヒーとワッフルなんかで無駄話したり図録を眺めたりして、それからエスカレーターで地下に降り、アール・ヴィヴァンでアートブックのサンプルを立ち読みしたり、向かいのリブロの平積みをチェックする。時々エスカレーター脇のバーコーナーで、当時のリブロの店長さんとおぼしき女性が打ち合わせをしている姿を見かけたりした。

リブロのレジには時々、目白在住の作家、金井美恵子さんのサイン本が置いてあって、それも買う。どうしてこんな話をしているかというと、今うちの周辺では紅梅が満開を少し過ぎたところなんだけど、この時期また金井さんの「タマや」あたりを読み直したりしていて、それはいわゆる「目白四部作」の主要な舞台の1つが「紅梅荘」というアパートだからだっていう、しごーく単純な理由。

金井さんはセンテンスの長い独特の文体で、会話文も地の文に混ざって途切れるともなく続いていき、話自体も大抵、特に「発展的な」展開があるわけでもない。
ハーフで住所不定無職のアレクサンドルが、一応フリーのカメラマンで小説中終始うんざりしたり苛苛したりすごく疲れたりしている夏之を相手に、知ってる?「紅梅にのせてほすなり洗猫」という一茶の俳句があるんだよ、中学の国語の教科書に載っててね、これだけは、どういうわけか、おぼえてるのね。この場合、紅梅にのせてほすのは、白と黒のブチの猫が、色彩学的にもぴったりキマリだよね、ハハン?なんて話をダラダラやってる、そういう小説の時間に身を任せているのが、なんかすっごく気持ちいいのだ。

「細部に淫することで生じてしまう小説の物語的機能の失調状態の楽しさ」
(「恋愛太平記」あとがき)
うんそれそれ。

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2005.03.14

カメラVS

更新日記の流れで、オノデラユキさんの写真の話をもう少し。

「真珠のつくり方」っていうすごく印象的な作品があって、群集の上に奇妙な光の玉が浮かんでいる、昼とも夜ともつかない不思議な光景の写真なんだけど、この光の正体はなんと、カメラの中に入れたビー玉の影なんだという。
カメラ愛好家にとっては、冒涜的行為かもしんないね。「やっぱりライカ」みたいな、小型精密機械に対する数寄者的な愛好のあり方っていうのがあるでしょう、酒器に凝る骨董みたいなね。実を言うと、カメラの内部に異物を入れちゃう強引なやり方は、けっこうツーカイだった。

少し作為が勝ちすぎている作品もなくはない気もするけど、オノデラさんにとっての写真の定義は、日本語で言う「真実を写す」ではなくて、「光(フォト)で書く(グラフ)」だというのにはなるほどだった。

オノデラさんの写真展は4月中旬まで大阪の国立国際美術館で。

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2005.03.13

日記の日記

試験的に始めてみました。使い勝手がよければサイトの更新日記をこっちに移すつもりですが、当面、こちらでは更新日記の文脈からこぼれた話を、あんまり考え込まずにラフにやっていこうかと思ってます。

前回はいきなりデザインの設定という初期段階で挫折したため、身の程をわきまえ、しおらしくココログのテンプレートに頼りました。なぜカエルなのかは気にしないで下さい。カエルが駄目な方にはほんとにごめんなさい。
このブログの更新については、サイトトップの更新情報ではお知らせしません、というかお知らせするにしのびない。

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