Top14のレギュラーシーズンも終了したことだから、ここまでを数字で総括してみましょうということで、レキップのサイトは「今季の全トライ数は559、昨季同じ時期には677。Top14はスペクタクルを失いつつあるのでしょうか!」という、なかなかツッコミ心を誘う隙だらけの記事を掲載しています。
まあ、半分釣りですよね。というのは、これは読者にイエス・ノーの投票を求める企画だから。
(昨季と比べて116差という記述が、釣りなのかどうかは知らないー)
もちろんマルシェの膨張と競争の激化が必ずしもスペクタクルにつながるとは限らないだろうわけで、投資が多額に上るほど、早急な結果を求めてリアリスティックな戦術を選択するのはありがちな傾向かと思われます。
たとえば今季トゥーロンが3位にいるのは、失点の少なさ(リーグ2番目、393失点)とキックによるところが大きいんじゃないかという気はする。トゥーロンのトライ自体は計44で、レキップの記事のように単純にトライ数を以てスペクタクルとするなら、7位のスタッド・フランセでもトゥーロンより6トライ多い。

これはあくまでごく個人的な印象ですが、今季観ることができた範囲内でほんとに強いと思ったのは、ホームのクレルモンと、年末から年明けにかけてくらいのトゥールーズです。
ワールドカップが終わって平常のTop14観戦に戻った際、今季のクレルモンは萌えだ!と直感いたしました。ここ一番の展開力と守備力(そして何よりキャラが濃い…)、チームとしてよく構築されていると感じました。
やはり今季レギュラーシーズンのスタッツを見ると、クレルモンは14クラブ中で最多得点(644)、最少失点(364)と、統計にもそれは表れているみたいです。得失点差+280ポイントはぶっちぎりの数字。
総得点ランクでクレルモンに続くのはトゥールーズで、629ポイント。以下モンペリエ(601)、カストル(585)、トゥーロン(581)、ラシン(569)。
トゥールーズ、クレルモンの上位2チームはアウェイでも共にリーグ最多の6勝を挙げていて、これも強みでした。(アウェイで1勝しかできなかったのがスタッド・フランセ、バイヨンヌ、USAP、リヨン、でっす)
一方トライ数では、トゥールーズが56トライでトップ。そしてクレルモンとモンペリエが共に53トライで続きます。
今季最もゴールラインが遠かったのはビアリッツで26トライ。ちなみに最も失点が多かったのはバイヨンヌ(619ポイント)。今考えてもよく残留したと思うわ両バスク…

ディフェンスに関しては、実は降格したブリーヴは4番目に失点が少ない(488)。確かに固かったけど、やはり得点力に乏しかった。
ブリーヴがシーズン中に挙げたトライは計27。だから最終節クレルモン戦の前半20分間で2トライというのは、彼らとしてはかなりのペースだったのです。それでも8トライをくらったというのは(ちなみに今季ブリーヴが奪われたトライは29だけである)、よほど気持ちが切れたか、クレルモンがはんぱなかったかどちらか。
ブリーヴは最も罰されたチームでもあり、イエローカード25枚は最多。ディシプリンの欠如はやはり痛かったと思われる。
レッドカードに関しては、風格のUSAPが3枚で気を吐いている。一番規律正しかったのはビアリッツで、黄紙が12だけ。

ホーム戦の観客動員数(ただし25節までのデータみたいです)のトップは、309,407人でスタッド・フランセ。シャルレティの客の入りからするとピンとこない数字ですが、やはりスタッド・ドゥ・フランスの興行は大きい。
ピンクのパリジャンは今季はSDFで4試合。ル・マンでのアジャン戦開催もありました。
ただしSDFの試合は、安い席は結構お安く設定してるんじゃないかと思うので、収益に関してはよく分かんないです。安定した経営のためにはアボネを増やさないといかんですね…
次いでコンスタントな集客力を誇るトゥールーズ(240,333人)、イエロー・アーミーの牙城クレルモン(187,715)。そしてなんと、シャバン=デルマスで数々の強豪を飲み干したボルドーが、あのトゥーロンやバイヨンヌを上回って動員数4位っぽい(179,733)。シャバン=デルマスを満員にした21節のトゥールーズ戦は、試合結果(18ー17)も含めてすごかったね。
最も観客が少なかったのはカストルで、88,533人。

選手個人のスタッツを見ると、
現時点で最多トライを挙げているのは、モンペリエのナグサで11トライ。レキップは「昨季はメダールが15トライで…」とぶつくさ言ってるので、ナグサは決勝フェイズで5トライ挙げるといいと思うよ。
最多得点はアジャンのSOコンラッド・バーナードで267ポイント。2位がウィルキンソンで243ポイント。3位がロボコップで235ポイント。
しかし個人的に興味深かったのは退出王ランキング。ゴルゴゼさん(黄2赤1)、USAPのペレズ(黄4)、トゥールーズのフリッツ(同じく)といったそうそうたる名前が並んでます。
ペレズはクレルモン戦でキングをKOしたロン毛の彼ですけど、まあ衝突は故意ではなかったとしても、日頃からカード多いので気をつけていただきたいの…。キングの件では彼は処分を受けてた。
カドモアの名前がないのは胸熱だけど(バッドボーイは卒業なのね)、スタッド・フランセ戦でフィヨルをどつき倒して20日間の出場停止をくらったことを、私はそっと記憶のページにはさんだ。
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